ポジティブ思考こそ最強の武器

メンタル面を鍛えるためには物事の良い側面に目をあててポジティブ思考になることも大事です!


ポジティブとネガティブという言葉を知っていますか?

ポジティブとは「前向き、肯定的、積極的」というような意味があり、反対にネガティブは「否定的、後ろ向き、消極的」というような意味をもっています。

ある研究によると、日本人は特にネガティブな傾向が強いというデータがあります。日本人は欧米人と比べてセロトニンという物質の分泌量が少ないことが影響しているそう。

しかし、それとは裏腹に実はポジティブ思考であるほうがいいということは科学的にも証明されていることなのです。最初にその説明から入ろうと思います。

ポジティブ思考のほうがいい理由


まずマイナスでネガティブな思考をなるべく避けたほうがいい理由は主に2つあります。

理由

  • パフォーマンスが急激に低下してしまう
  • 人間が集中して考えられる量を超えてしまうから


①のパフォーマンスが急激に低下してしまうということについてですが、人はイライラしてしまったりネガティブなマイナス思考をもってしまうとその影響によって心拍数が上がってしまいます。心拍数があがるということは、緊張したときにドキドキするようなイメージに近いですね。その影響のせいでパフォーマンスは急激に低下すると心理学では言われています。

ちなみにこれはバレーだけに限った話ではありません!


例えば、発表会やスピーチでいきなりセリフが飛んでしまい、言葉がでなくなってしまうようなことってありますよね。その状態はまさにパフォーマンスが急激に低下している状態で、「たくさんの人が見てる…。どうしよう、緊張する」と考えてしまうことによって、心拍数がどんどんあがって頭が真っ白になってしまうのです。

バレーで考えると、試合で「負けるんじゃないか」「なんか調子が悪い」と思った瞬間にいつも通りのプレーができず、急にミスを連発してしまうようなことが起きてしまいます。他にも、審判が間違った判定をしてしまうことや、仲間のミスに対してイライラしてるときにも同じようにパフォーマンスが急激に低下することがよくあります。

それに加えて、マイナス思考になって「次のプレーどうしよう」「明日は上手くできるだろうか」と思うことによって脳のなかの大半がネガティブ思考でいっぱいになってしまうというデメリットも。そのせいで結果的に”今やるべきこと”に集中できなくなってしまって何も手がつかないような状態になってしまうことがよくあります。

今から私が実際に過去に見てきた選手のバレーノートを2つ比較してみようと思います。違いを探しながら読んでみてください。

例その1

「今日はサーブカットが10本中1本も返りませんでした。ずっと練習していたのに全然とれなかったし、相手に狙われてしまいたくさん失点してしまって調子が悪かったです。」

例その2

「今日はサーブカットが10本中1本も返りませんでした。ずっと練習していたのに全然とれなかったし、相手に狙われてしまいたくさん失点してしまって調子が悪かったです。 でも、もしかしたら今までの練習の仕方や意識するポイントが違ったのかもしれないと思ったし、次同じ相手を試合するときには絶対に10本返球できるように練習の仕方を工夫したり、先生にもコツを聞きに行きたいと思います!」


この2つの例は言ってる内容や反省自体はほぼ一緒なのですが、”例その2”のほうが今後”例その1”の選手よりもはやく上達できます。例その1の場合には、出来なかったという事実やマイナスな感情で終わっていますが、例その2の場合には自分なりに出来なかった原因を考え、最後にポジティブな感情で終わっているという違いがあります。

バレーに限らずネガティブ思考が癖になってしまうと、なにかできないことが起きたときに「できなかった」で終わってしまうことが多くなってしまいますが、その思考はおススメしません。なぜなら「できなかった、だから自分はきっとダメなんだ」という負のループになってしまうからです。

いきなりポジティブになることは最初は難しいと思いますが、まずは意識しながらポジティブ思考をクセつけることが大事です。

ポジティブ思考の身につけかた


さて、ポジティブ思考を身につけるためのステップをお伝えしていきます。もちろん、意識しようと思ってからもともとネガティブ思考な人が翌日からいきなりポジティブに大変身ということはあまりありません。ですが、ステップをしっかりと踏んでいけば確実に考え方は変わることができます。

ポジティブ思考を身につけるまでのステップ

  • 日常の中のポジティブを見つける
  • 「できない」ではなく「どうやったら」を考える
  • ネガティブな言葉から離れる
  • 自己肯定感を高める
  • 物事の良い側面を見つける
  • ネガティブな自分も認める


それぞれステップごとに解説をしていきたいと思います。

日常のなかのポジティブを見つける


まずは日常のポジティブな出来事や楽しい出来事に対して積極的に目を向けるように意識してみましょう。

ネガティブな思考のクセがある人の場合、どうしても無意識に失敗や不安のほうに注目してしまう傾向があります。人間は思考のクセとして、どうしても楽しいことや嬉しいことよりも自分が避けたいと思っていることや恐怖に対して過剰に反応してしまいます(少し詳しく言うと防衛本能があるから)。朝にニュースを見ても、ショッキングな事件や悪い内容のニュースが多いですし印象に残りやすいですよね。

だからこそ、まずは意識的に日常の中の楽しいことや、よかったことに目を向けるようなクセを持つようにしてみましょう。

今日あったことを3つ書き出すことを1ヶ月続けてみるだけでも、これまでは気にも留めていなかったような小さな幸せや良いことが見えてきます。

それに加えて、日常的なポジティブを見つけるためにもプラス思考で前向きな人と行動を共にすることも意識してみましょう。

友達やチームメイトなど、近くにいる人の考え方や感じ方には影響を受けやすいものです。前向きな人がどのような発言をしているのか、どのような考え方をもっているのかを知ることで「なるほど!こういう考え方もあるのか!」と新しい発見を得られることがあります。まずは自分の周りの人の良い面を見つけることもコツのひとつです。

「できない」ではなく「どうやったら」を考える


なにか困難な場面に直面したときや、調子が悪かったときに「できない」というマイナスなイメージだけをもってしまってはそこから先に進むことはありません。

「できない」「なんで」「でも」「だって‥」など、否定的な言葉や言い訳をするような習慣をもってしまうととてつもなく成長スピードは遅くなってしまいます。

そうならないためにも、なにかできないことがあった場合には「どうしたらできるようになるか」を常に考えるクセを持つようにしてみましょう。

始めのうちはきっと無意識に「できない!」という言葉ばかりが脳のなかで飛び交ってしまうと思いますが、そのあとでもいいので少しでも気づくことができたら「どうやったらできるようになるか?」のほうに目を向けてみてください。

もちろん、なかにはどうやったらできるようになるかが自分で考えても分からないという場合もあると思いますが、そんなときには「誰になにをいつ聞くか」まで決めることができると行動しやすくなります。分からないときには人に聞くことも大切なスキルのひとつです。

ネガティブな言葉から離れる


自分で意識してネガティブな発言をしないことも大事ですが、先ほどもお伝えしたように人間は周囲の人や言葉の影響を非常に受けやすいのでまずはできるだけネガティブな言葉から離れることが重要です。

ネガティブな言葉とは具体的には、人の悪口・うわさ話、否定的な言葉(できない、やりたくない、面倒くさい…など)、心配してもどうしようもないような先のことなどが挙げられます。

特に人の悪口やうわさ話は何も生み出さないので、周囲の人が話しだしたときにはそっとその場を離れるようにするといいと思います。

自己肯定感を高める

※自己肯定感→自分で自分自身のことを認めることができ、自分のことを良いと感じること


自己肯定感を高めて自分自身のことを否定せずに認めることができれば、自然と自信が生まれます。

なにか困難な場面に直面したときに「どうせ自分は…」と自分のことを否定してしまったり、「あの人は○○なのに‥」と自分と他人とを比較してしまってもなにも良いことはありません。

まずは自己肯定感を高めることの第1歩として、他人と自分とを比較するクセを持たないようにしましょう。そもそも、他人よりも全ての面で勝っているということはありません(自分は一人だけ、他人はたくさんいるのですから…)。

他人と自分を比べて落ち込んでしまったり、過度に自信を持ちすぎてしまうのではなく、重要なことは常に昨日の自分と今日の自分とを比べて成長を実感することです。

そのためにも、小さな目標を掲げてそのつどクリアしていくことが自信を持つことにもつながります。達成するクセをつけるようになると挑戦することが楽しいと思えるようにもなります。

物事の良い側面を見つける


いっけん悪く思えるようなことでも、少し視点を変えるだけで良い面を見つけることができるようにもなります。たいていの物事には悪い側面も良い側面もどちらもあると考えていてください。

例えば、「サーブカット10本中10本ミスした」ってこともとらえ方を変えれば「サーブカットを磨けばレギュラーにかなり近づくから頑張ろう!」と思えるし、「怪我をしてしばらくプレーができなくなった」ということも「チームをいつもより客観的に見て普段気づけなかった部分を発見できる」とポジティブに考えることもできる。

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