感情のコントロール術

感情的になるのは自然なことではあります。でも自分自身でコントロールするのもときには大事なので、ここでは自分の感情をコントロールできるようにしていきましょう!

感情のコントロールをするとは?

感情のコントロールができない人は常に怒りや不安な気持ちを抱えて、モヤモヤしたりストレスを抱えたままになってしまいます。その結果、集中ができずマイナスな感情ばかりになって自分自身にとって良くないだけではなく、周りの人にもマイナスな影響を与えてしまし人間関係にも影響してしまうことが多くあります。

だからこそ、感情のコントロールは重要なのですが、感情のコントロールをするということは感情を持たないようにするということでありません。感情をもったときに問題行動を起こさないように自分自身で管理することです。

感情コントロールができる人は良いパフォーマンスが安定して発揮できるだけではなく人間関係も良好になります。ネガティブな気持ちや不安も上手くコントロールすることで自分の成長につながることもあるということを覚えておいてください。

感情的にならずに済む考え方

マイナスな感情が悪いわけではない

マイナスな感情がいつも悪いというわけではありません。実はマイナスな感情は人を成長させる原動力にもなります。

例えば、「スタメンになれるか分からない…」という不安な気持ちがあるからこそ努力をする選手は多いと思いますし、受験でも合格するかどうか不安だから必死に勉強するという人もいると思います。このように不安な感情はそのまま行動するための材料に結びつくこともあります。

なので、不安な感情を無理に押し殺そうとするのではなく、マイナスな感情でもモチベーションにつなげるように上手く使いこなせるように意識してみましょう。

ここで一番大事なことは、”目の前にあること”に集中するクセをもつことです。マイナスな感情を上手く使うことができない人の多くは、過去やまだ起きない先のことを勝手に想像してずっと不安な状態になってしまっていることがほとんど…。

しかし、ある研究の結果でも言われているように大抵の不安なことは起きません。そして不安に感じても未来を全て変えることができるわけでもないので、正直不安に思ってもムダです。


だからこそ、不安に感じたときには”目の前にあることに集中”するようにしてみてください。今の不安を解消するには祈ったり、念じるのではなく目の前にあるやるべきことをこなすことが最善の方法です。

ポイント

不安なときこそ過去や未来ではなく”今目の前にあるやるべきこと”に集中する

自分の性格の特徴を理解する

どんな人でも、普通よりも過敏に反応してしまうような分野をいくつかもっているものです。

例えば、集合時間を守らなかった人にめちゃめちゃイラつくという人もいれば、さほど気にしない…という人もいますよね。こんなふうにイライラしてしまったり、感情的になる分野は人によって違います。

大事なのは自分の性格を知ることで相手の行動に振り回されないようにすること。「自分は人よりも時間に厳しい人間なんだな」と認めてしまうことができれば感情的にならず、他人の行動でも冷静に受け止めることができます。

ポイント

誰にでも性格の偏りは特徴はあります。まずは自分自身がよく気にしてしまうことなどを知るクセをつけましょう。

変えられないことでイライラしない

他人とコントロールすることは実はめちゃくちゃ難しいですし、言うことを聞いてくれない人はたくさんいると思います。

もちろん、バレーはチームスポーツなので仲間の気持ちを動かすことは大事になのですが、でも他人をどうこうしようとしすぎて自分が感情的になって上手くいかないのは良くないです。

ポイント

仲間を動かすことは大事だけど、それによって自分が感情的になってダメになることは避けましょう

ここで大事なことは、仲間を動かそうとなにか声をかけたときに上手くいかなかったり、他人に対してなにかイライラするような出来事があったときに、自分の気持ちまで乱さないこと。


自分の感情までよくない方向に乱れかけてしまいそうになったときには、「他人をコントロールするのは難しい」ということをまずは思い出すようにしましょう。自分のコントロールは自分でしかできないし、他人をコントロールしようとするよりも自分が変わったほうがはやいケースもあります。

ただし、仲間のことを気にかけないってことではないから、ここの部分はバランスが難しいところでもある。一番覚えてほしいのが、他人が自分の思い通りにならなかったときに冷静でいられるようにするということ!


また変えられないことは他人だけではなく、過去のことも変えることはできません。過去の失敗にいつまでも落ち込んでしまう人がいますが、時間だけが過ぎていくだけなのでまずは変えられることと変えられないことについて明確に分けて考えることが大事です。

答えはひとつだと思わない

「○○でなければならない」と物事を一方的に決めつける考え方をしてしまうと、他の人の意見を聞いたときや物事が自分の思い通りに進まなかったときにものすごく不機嫌に、そして不安な気持ちになってしまいます。

”正しい”はひとつではないものがこの世にはたくさんあると思います。角度を変えてみてみればいろんな正しさがあるように、絶対の正解はありません。特に他人の価値観などは人によってかなり変わってきますし、他人が正しいとも自分が正しいとも言えない場合も多くあります。

自分の考え方の芯を持つことは大事ですが、「○○すべき」と自分の正しさにこだわりすぎるのではなく「そんな考え方もあるのね」と他人の意見にも耳を傾けて柔軟に考えることも、感情をコントロールするうえでは大事なことです。

ポイント

いろんな考え方や答えがあると考えて受け入れる心を持つこと

感情をコントロールするテクニック

ここでは今すぐにでも気分や感情が変わるようなテクニックについて紹介していきます。どうしてもイライラしてしまったり、落ち込んでしまったときには今から紹介する方法のいくつかを試してみてください。

コントロール術①

7秒間ゆっくり深呼吸をする

深呼吸は基本的にはどんな場面であってもオススメです。なにかイライラしたり、緊張しているときなどは実は呼吸が浅い状態になっていて交感神経という部分の働きが強くなっています。

ですがこのときにしっかりと深呼吸をすることによって、副交感神経というリラックスする神経がはたらいてリラックスして状態を作ることができます。感情をコントロールする第一歩として意識的に深呼吸を取り入れてみるようにしましょう。

コントロール術②

落ち込んで目線が下がったときはすぐに天井を見る

なにか上手くいかないことがあって落ち込んでしまったときに下を向いてしまうと、もっと落ち込んでしまいます。落ち込んで切り替えるはやさも感情をコントロールすることのひとつです。そんなときにはまずは上を向いてみるクセをつけましょう。

ちなみに下を向く姿勢になると、脳が「この人はやる気がない」と判断して体の元気をもっと奪うようになると言われています。その結果落ち込む気持ちがひどくなったり、体がもっとだるくなるように感じてしまいます。だからこそ、下を向きそうになったときは自分でルールを決めて上を向くことが大事です。

コントロール術③

ノートに自分の感情が動いた場面をどんどん書いていく


例えば、「両親が試合を見にきていると考えたら一気に緊張感が増した」や「3セット目の大事な場面でトスが自分にあがってきて嬉しかったと同時にプレッシャーを感じた」といった具合に、どの場面でどんな感情になったのかを書いていってみましょう。

余裕がある人は「なぜその感情になったのか」まで書けるとなおよしです。(ただ、これに関しては結構難しいと思います)。こうやってノートに自分の感情をまとめていくことで、「あ、自分はこういう場面のときこんな感情になるんだ」とあとから冷静になって見返すことができます。

どんどん自分を第3者視点から客観的に見る回数が増えると、そのぶん感情のコントロールはしやすくなるからノートを活用して書いていってみましょう。

コントロール術④

物事の良い側面を見るクセをつける

なにかを判断するときに、プラスの面に着目するように意識してみましょう。

一見ネガティブに思えるようなことでも、角度を変えてみてみると案外プラスの良い面が隠れているものです。

試合や練習で上手くいかなかったときに「自分はもうダメだ」と思うのではなく、今の自分の課題を改善していけば少しずつでも上手くなれる!と思うだけでも次の日の練習の取り組む姿勢が変わってくると思います。

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コメント

    • ちひろ
    • 2022.06.19 10:16pm

    相当勉強になりました!
    中学生の頃からみすをしたら下を向くくせがあり
    そのくせは今ではないんですが
    声掛けも出来なくなったり自分が点数とっても喜べなくなるのが今の課題です
    この記事のポイントがとても勉強になりました
    キャプテンとしての考え方をもっと広く持ち受け入れてもらえなくてもどうしたら分かってくれるのか
    みんなが同じ方向を向くのかとまた考え直さないといけないことや、ネガティブにとらわれずポジティブに考えていかないと自分の感情をコントロールすることはできないことを知れて良かったです。
    どんどん実践してやっていきたいと思います