結果に左右されない自信のつけ方

自信というのは「自分のことを信じて、いまある能力や価値を受け入れること」です。過少評価でもなく、自分のそれまでの成長をきちんと認められている状態のこと。ここではそんな自信のつけかたについてレクチャーしていきます。


自信をつけるうえで大事なのは、自信とは自分自身で「今の自分はこれでOKだ」という認識をもって、前向きに受け入れていることができる状態をつくっていくこと。

つまり自分の長所や、能力、努力してきた過去、これまでに成長にOKサインが出せている状態のことを「自信がある状態」と呼ぶと思っておいてほしいです。

自信がなくなる理由

実はそもそも日本人は世界と比べてみると統計的に自信がない人が多いということが分かっています。

日本では「褒めて育てる」よりも「𠮟って育てる」ケースのほうが多いですし、褒められても「いえいえ、そんなことないですよ。」と謙遜(けんそん)するような文化があるからだと言われています。

自信がある人は自分に「OKサイン」を出せる人ですが、反対に自信がない人は考え方のクセのなかで常にマイナスな思考をもってしまっていることが多いです。

例えば成果を残したのに「このくらい当たり前だ」と思ってしまうとなかなかOKサインがつけられずに自身を失ってしまいますよね。そしてもう1つ。

自信をつけるときの大きな間違えとして、結果を見て自信をつけるかどうかを判断しているということがあげられます。

自信のつけかたの間違え

結果が出たかどうかで自信をつけるというのは基本的には間違え


結果にこだわるのもたしかに重要ですが…ただ、結果というのは自分以外のいろんな要因が絡みあっています。例えば、天気や監督や相手チーム、仲間のこと、家族のこと、試合会場、、、などなど。

こういうものって自分でコントロールすることはできないですよね。

それに結果はめちゃくちゃ不確定性がある(確実じゃない)ものですから、実は結果だけで自信をつけたり無くしたりするのはよくないことです。

少し考えてみてほしいのですが、結果ベースで自信をつけるとなると試合に勝った日は自信がついて、負けたら自信を無くすってことになりますよね。

自分なりに一生懸命に練習したのに、もし相手がめちゃくちゃ強いチームで負けてしまったときは自信がつかないことになりますし、反対に練習はしてなくても相手が弱小だったら変な自信がつくということになります。

もちろん、結果が出たあとにそれを自信に変えることが絶対に悪いということはないですし、自信としてもっていい場合もあります。ですが、結果が全てではないということだけ覚えておいてください。

人と比べて自信をつけない(相対評価と絶対評価)

相対評価と絶対評価というものがあります。

相対評価

周囲のレベルと照らし合わせて評価が変動するやり方。例えば、30人中上位の5人だけが成績5を取れるという評価方法。(つまり全員オール5は取れない)

絶対評価

定められた評価基準で評価する方法。例えば、テストで80点以上の場合には成績5を取れるという評価方法(つまり全員オール5を取れる)


多くの人が上のほうの相対評価で自分を評価していることが多いです。つまり周囲と比べて自分がどのくらいのレベルにいるのかで自信をつけたり、または失ったりしているのです。

しかし、そのやり方では周りのレベルによくも悪くも流されてやすくなってしまいとても不安定なもにになってしまいます。

ここでは、そんな周囲の人と比べる相対評価のやり方で自信をつけるのではなく、絶対評価の自信をつけることが大事です。

周囲の人や評価は関係なく、自分ができることや昨日より少しでも良くなったことがあれば素直に認めて自信をつけることが大事なのでこのやり方にまずは目を向けるようにしてみてください。

自信をもつためのステップ


自信をもつためのステップは次の通りです

  1. 行動が主役で結果は副産物と考える
  2. 小さな達成感を積み重ねていく
  3. 人と比べずできた自分を認める
  4. 自分自信を洗脳する

それぞれ順番に解説していきます。いきなり全てを意識するのは難しいので上から順番にクリアしていくようなイメージで読み進めていってください。

行動が主役で結果は副産物でしかない


結果を出すために毎日練習をしていると思います。しかし結果というものは最初に言ったように自分一人だけの力だけでなく、仲間、監督、相手、その日の気候や体調、アクシデントなどいろんな要素がからまっています。

そんな結果に左右されるのではなく、自信をつけるうえではその過程を重んじることが大切です。この過程の段階でどれだけ継続して努力をすることができたかに価値を感じて自信に変えるようにしてみてください。

毎日継続をしたり、上手くなるための行動を続けることができれば自然と良い結果もついてきます。

小さな達成感を積み重ねていく


大きな目標を達成するために、なにか小さな目標を決めてそれを達成してくことで目標達成にも自分に自信をつけることにもつながります。

ここで一番ポイントなのは、自分自身を”減点方式”で見るのではなく”加点方式”で見ることです。

どうしても自分自身に厳しい人やより高いところを目指している人ほど、「またあれができなかった」「ここが足りていない」などと自分を減点方式で見ることが多くなってしまいます。

確かに、自分自身に足りてないところを見つけてそれを克服していくことは大事です。

ですが、自信をつけるためにはこの減点方式で自分を見るよりも加点方式で見ていくことが非常に大事です。

「○○ができるようになった」「前よりもよくなった」そう思ったときや、小さな目標をたててそれを達成したときには自分自身にボーナスポイントをつけていくようなイメージで加点してみてください。

どんどん自分の中の自信のポイントが貯まっていく感覚になりますし、ゲームなどでコインやレベルアップのための道具を集めることが楽しいように自分を主人公と思ってゲーム感覚で加点していくようにしてみてください。

人と比べずできた自分を認める


人間は無意識のうちに周りの人と比べてしまうような生き物です。ですが周りの人と自分を比べて落ち込んだり、あるいは過剰な自信を持ってしまうということは周りからの影響を受けまくっていることになります。

他人と比べることよりも大事なことは、昨日の自分と今日の自分を比べたときに1ミリでも成長しているかどうかを見ることです。

他人ではなく自分自身の成長に目を向けるクセを持つようにしてみてください。きっと毎日の練習のなかでできなかったこともあるかもしれませんが、なにかひとつでもできたことや自分ではいい!と思ったプレーがあるはずです。

そのできた自分をしっかりと認めるようにしてみてください。この”認める”ことも非常に大事です。

もちろん他人から褒められることもありますが、それはきっと毎回ではないと思いますし厳しい指導者だと出来ていてもあえて褒めないというタイプの人もいます。

だからこそ、自分自身で自分の変化を気づいてあげることも大事です。できなかったことだけに目を向けるのではなく、出来たことにも目を向けて自分の自信に変えるクセを持つようにしてみてください。

自分自身を洗脳する


最後に自分自身を洗脳することが自信をもつうえでは一番大事です。

「自分はできる」「試合で力を発揮できる」と自分で自分に頭の中で話しかけてみてください。

この「自分はできる」というイメージを持つことによって、ポジティブな思考にもつながりますし試合での緊張した場面でも自信をもってのぞむことができるようになります。

反対に「自分はできるかな…」といったような不安な気持ちがあると、自分でも気づかないうちにそれが表情や気迫、行動にも現れてしまうものです。

「県大会絶対に優勝する!」と思いながら練習するのと「県大会優勝できるかな…?」と思いながら練習するのでは、練習に対する向き合いかたも変わると思います。

自分はできると自分自身に洗脳をするようなイメージでやってみてください。思っていることは自然と態度や表情にも出ます。形からで構いませんから、とにかくやってみることが大事です。

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