スパイクの準備、「バックスイング」ができている?
スパイクを打つとき、ジャンプしてからすぐに腕を前に振っていませんか?
じつは、スパイクの上達に欠かせないのが「バックスイング」という動きです。
これはスパイクを打つ前に、いったん腕を後ろに引く準備動作のことです。
この「引く動き」があるかどうかで、スイングのパワーや安定感が大きく変わってきます。
バックスイングが「できている」状態って?
バックスイングができているというのは、空中で腕をしっかり後ろに引いたあとに、前に振っている状態のことです。
具体的には、こんな動きが見られます。
- 腕が一度「振りかぶる」ように後ろに動いてから前に出ている
- 利き手のひじが、体の後ろ(背中側)に見える瞬間がある
- 胸がしっかり開いていて、上半身に張りがある
- スイングの始まりが大きく、力強い
この動きができていると、スパイクのスピードや高さ、安定感が一気に良くなります。
バックスイングが「できていない」状態は?
ジャンプはしていても、腕を後ろに引く準備がなく、そのまま前に振ってしまうような形になります。
すると、
本人は一生けん命に振っているつもりでも、準備がないぶん、力が伝わりにくいのです。
バックスイングがあると、なにが良くなる?
- 上半身の「ひねり」や「しなり」が使えて、パワーが出る
- 空中でスイングのリズムが作れて打点を安定させやすい
- 両腕をバランスよく使えてフォームがきれいになる
- 肩やひじへの負担が減って、ケガをしにくくなる
「打つための準備ができている」ことで、プレー全体の質が上がります。
バックスイングがうまくできない人は、ここを意識!
最初からきれいにできる人は少ないので、少しずつポイントを意識してみましょう。
① 手首の力をぬいて、腕をふわっと使う
スパイクを打つときに手首や肩に力が入りすぎていると、腕がスムーズに振れません。
ジャンプのときに腕が自然に後ろに流れるようにするには、手首やひじの力を少し抜いて、ふわっと腕を動かす感覚を持つことが大切です。
② 後ろに引いたときに、胸をしっかり開く
バックスイングで腕だけを後ろに引こうとすると、肩が上がって不自然な形になります。
そうならないためには、腕を後ろに引いたときに胸をはる(胸を前に出す)ことを意識しましょう。
このとき、背中が少しそっていて、ひじが後ろに見えている状態が理想です。
③ ジャンプの瞬間に「スッ」と腕を振り上げる
ジャンプの直前や、ジャンプしながら腕を一気に振り上げる意識を持ちましょう。
「ため」を作ってから「一気に前に出す」イメージがあると、スイングが滑らかになります。
スピードを意識すると打点も安定し、ボールに力が伝わりやすくなります。
自分でチェックしてみよう!
動画を撮ってみて、次のようなポイントを確認してみましょう。
- 空中で腕が後ろに引けている時間があるか?
- 胸が開いていて、ひじが後ろに見えているか?
- 「引いてから振っている」流れがあるか?
1つでも当てはまらなければ、バックスイングを見直すチャンスです。
まとめ:「打つ前に、引けているか?」
スパイクは、「ジャンプしてから打つ」ものではありません。
ジャンプするその前に、どれだけ準備ができているか?がとても大切です。
バックスイングがあることで、フォームに余裕が出て、スイングに力が乗り、打点も安定します。
「なんか打ちにくい」「弱いボールしか打てない」と感じている人は、まずバックスイングを見直すことから始めてみましょう。
しっかり引く → しっかり振る。
この基本を身につければ、スパイクはもっと良くなります。
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