ブロックのシステム

ブロックの種類


ブロックの反応の仕方には種類があります。その代表的なものとして「リードブロック」と「コミットブロック」があります。相手の攻撃に応じてブロックの動き方や反応の仕方も変わってくるので、どちらもマスターして相手に応じて対応できるようにしましょう。

リードブロック


リードブロックとは、相手のトスがどこに上がったかを見てから動くブロックのことです。現在、世界ではリードブロックが多く使用されています。

↓(トスがあがったら)



リードブロックのメリット

・2枚以上でブロックが飛びやすい

・攻撃枚数が多くでも対応ができる

・相手の攻撃がゆっくりな場合完成した状態をつくりやすい

リードブロックのデメリット

・移動のスピードや経験値が必要

・中途半端なブロックになることが多い

・相手の攻撃が速い場合においつかない


リードブロックの場合には、とにかく相手のトスに対してしつこくついていくことが大事です。相手のスパイカーにブロックの存在を意識させることや、シャットアウトとまではいかなくてもワンタッチをとることでかなりのストレスを相手に与えることができます。

ただし、相手のトスを見て判断してから動くため相手の攻撃が速い場合には追いつかなくなります。また、ブロッカー自身の移動スピードや経験値も必要です。リードブロックを習得する場合には、まずは移動のスピードを磨く練習から行っていきましょう。

コミットブロック


コミットブロックは、トスがあがる前に飛びにいくブロックのことです。トスがあがる前に跳ぶため、しっかりと完成させたような状態で跳ぶことができ得点につながりやすいのが特徴です。

相手が2枚のときの例
相手が3枚のときの例


コミットブロックのメリット

・速い攻撃にも対応できる

・完成した状態でブロックが跳べる

コミットブロックのデメリット

・跳んだ場所以外にトスがあがった場合ブロック枚数が減る


コミットブロックは、相手の攻撃の選択肢がひとつに絞れた場合や、クイック攻撃や平行トスのような速い攻撃の場合に使用されることが多いです。

ただし前述したように、マークした相手以外にトスがあがってしまった場合にはブロックの枚数が減って相手に自由に打たせてしまうというリスクもあります。

ブロックのシフト


ブロックのシフトとしてはバンチブロックとスプレッドブロックという種類があります。先ほど言ったリードブロックとコミットブロックはジャンプするタイミングによって分けられたブロック用語ですが、バンチブロックとスプレッドブロックの場合にはブロッカーの最初の位置によって分けられるブロック用語です。

バンチブロック


バンチとは「束」という意味を表します。中心にブロッカー3枚が集まるようにして、相手の中央付近の攻撃をメインにブロックするようなシステムです。


ただし、サイドの速い攻撃に対しては弱いというデメリットもあります。サイドアタッカーのストレート打ちを最初から空けておき、ストレートにレシーバーを入れるというような戦術が一般的にはよく使われています。

スプレッドブロック


バンチブロックとは反対に、サイドのブロッカーが両サイドにはじめから寄るようにしてポジショニングするのがスプレッドブロックの特徴です。



相手のサイド攻撃に対してはしっかりとブロックをつくことが可能ですが、中央からの攻撃に対しては両サイドのブロッカーが遅れてしまうため中央攻撃に弱いということがデメリットとしてあげられます。