バックトスを綺麗にあげるコツ

※セッターのトスの基本編に書いてあることがまずは一番大事なのでそれを頭に入れたうえでバックトス編を見るようにしてください。

バックトスの基本動作


まずは、最初にバックトスの基本についてお伝えしていきます。ただ、バックトスだからといって特別なにか大きく変わるわけではありません。

基本的には落下点に入るまでの動作も(←初級編参照)、おでこの前で三角形を作ってボールを捉えることも、ネットに平行になるようにおへそを向けることも、基礎基本は同じです。

たまに、バックトスをする際にそれらの基本を大きく変えてしまうようなフォームでやってしまう人がいますが、基本はレフトにあげる際と変わらないということをまずは覚えておいてください。

そのうえでバックトスの基本をお伝えすると

バックトスの基本

・おでこの位置でボールを捉える(レフトにあげるときと一緒)
・ギリギリまでレフトにあげるときと同じフォーム(最初から身体をそらさない)
・ボールを後ろ側に送ると同時に身体を反らせる
・あげたボールをそのまま見る(目線を反らさない)

この4つをまずは必ず意識するようにしてみてください。

お手本動画



特に飛距離を出すためには、前にパスを飛ばすときと同じで、腕の力だけを使ってあげようとするのではなく、しっかりとヒザと足首を曲げるようにして身体全体で飛ばすように意識をすることが大事です。

また、バックトスをやり始めて最初にぶち当たる壁が「距離感をつかむこと」です。

レフト側にトスをあげるときと違って、バックトスでは距離感をつかむことが少し難しくなります。(後頭部に目はついていないので…)。

慣れてくると、トスを上げる前にライト側をチラ見して距離感をつかんでからトスをすることができるようになるのですが、最初はこのバックトスの距離感というのは練習を重ねて身につけていくしかありません。

短くなりすぎたり、長くなってしまうこともあると思いますが1球1球どうだったかを確認しながら練習を重ねて距離感をつかむようにしましょう。(距離感をつかむことに関しては量をこなすことが本当に大事です!)

バックトスでやりがちなNG例

次にバックトスでよくやってしまいがちなNG例について解説をしていきます。

バックトスが上手くあがらないという人はこれからお伝えするNG例のどれかに当てはまってしまっていることが多いので、1つ1つチェックしてみてください!

✖上げる前から背中を反らせてしまっている

→上げる前から背中が沿ってしまう、もしくは背中を反らせてしまうタイミングが早いと軸がぶれてしまい上手くトスが上がらなくなってしまいます。手からボールを離すギリギリまで背中は反らさずに、溜めるようにしたほうがトスはぶれずにあがります。

✖トスを上げる前にあごが上がった状態になっている

→ひとつ前に書いたことと似ているのですが、後ろ側にトスをしようとするとあごが上がった状態でボールの落下点に入ってしまう人がいます。あごが上がった状態=身体が沿っているような状態なので、ボールに力が伝わりにくくなり上手く飛ばせません。

✖おでこではなくつむじ(頭の真上)のあたりでボールを捉えている

→後ろ側にあげようとして、レフトにあげるときよりも後ろのつむじあたりでボールを捉えてしまう人がいますが、ライトにあげるときにもレフトにあげるときと同じようにおでこでボールを捉えるようにしましょう。

✖おでこではなくアゴのあたりでボールを捉えている

→ホールディングを取られてしまうので、おでこで捉えることを意識しましょう。

✖背中が変な方向を向いてしまっている

→下の図のようにあげたい場所に対して背中の向きがずれていると上手くあがりません。あげたい方向に背中を向けることができるかを確認してみましょう。(レベルがあがると、乱れたボールでも全てレフトにおへそを向けてサイドトスでライトに向けるという方法もあります、詳しく聞きたい人は私のLINEまで!)

✖上げたあとにボールを見ていない

→後ろ側にトスをあげたあとに、あげたボールを見ない人・目を反らせてしまう人がいますが基本的にはNGです。あげたあとにはネット方向にまわるようにして、ボールを見るようにしましょう。ボールを見ることで失速せずに打ちやすいトスをあげることができます。