スパイクの左手の使い方

スパイクで左手(打つ方と反対の手)が大事な理由


スパイクで強く打とうとするときに多くの選手が力まかせに、利き手に思いっきり力を込めて打とうとしていますが実はそれはNGです。

右手と右腕だけに力を入れて打とうとしてしまうと、身体が縮こまってしまったり、体の軸がぶれてしまったり、ジャンプ力も打点も下がってしまうので逆にマイナスになってしまいます。

また、肩に負荷がかかってしまうので怪我の原因にもなります。

そうならないようにするための、左手(利き手と反対の手)が重要になってきます。

左手を使うことによって、空中でのバランスが保たれるだけではなく、身体全体の力を使ってスパイクを打つことができるようになるのでスパイクを打つ際には右手と同じくらい左手の動きも大切です。

では、どのようにして左手を使っていくのかを順番にチェックしていきましょう。

スパイクの左手の使い方

左手の使い方で意識してほしいポイントはまず3つあります。

左手を上げるためのポイント

  • 空中で打つ前に左手をあげる
  • 打つ瞬間に左手を引く
  • 左手は真上ではなく斜め前にくるようにする


この3つの意識をもつようにしてください。

注意点としては、左手のヒジは曲げずにしっかりと腕を伸ばした状態にすることが大事です。また、左手をあげっぱなしにするのではなく打つ瞬間にしっかりと引くようにしましょう。ヒジをお腹のほうに近ずけるようなイメージがあると引きやすいと思います。



左手をあげた場所でボールをヒットするようなイメージで、空中で自分の左手が見えるようにすることもポイントです。真上にバンザイするような形で腕をあげてしまうと、引きにくくなってしまうため注意しましょう。

左手を上げようとしてもなかなかできない人

左手を上げようと意識しているけどなかなかできないという人はいくつかの共通点があります。

よくあるNG例についてお伝えしていくので、当てはまってしまっていないかをチェックしてみてください!

✖打つ前に左肩が下がってしまっている

→打つ前に身体が傾いてしまったり、どちらかの肩が下がるような形になってしまうと上手く左手が上がらなくなってしまいます。身体が真っ直ぐになった状態で、左手をあげるように意識をしてみてください。


✖バックスイングができていない

→左手をあげるためにはバックスイングを大きく素早くして、ジャンプと同時に両手を思いっきり振り上げることが大事です。この振り上げる動作がないと左手をあげることができていないので、打つ瞬間だけ左手を意識するのではなく、バックスイングから意識するようにしてみてください。

✖左手のヒジが曲がっている

→ヒジが曲がっていると、右手を後ろに引きにくくなります。(弓矢を打つときには左手を伸ばして弓を持つと思いますがそのイメージです)。

ヒジを曲げるのではなく、左手はしっかりと伸ばすようにしましょう。真上に左手をあげるのではなく、ボールを打つ位置(斜め前)にあげるようにするとやりやすくなります。